Bazaar of Baghdad
タグ:Bazaar of Baghdad, Card of the Day, MTGシングル, アラビアンナイト, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2013/10/19
Bazaar of Baghdad
マジックプレイヤーが一度は使ってみたいカードベスト5に入ってくるのではないだろうか。
筆者も初めて使用した時は、底知れぬパワーにテンションが上がりっ放しだったものだ。
使用したフォーマットは、勿論ヴィンテージだ。
このカード、普通に使えば「2枚引いて3枚捨てる」ただのディスアドバンテージな能力しか持っていない。
さらにはマナを伸ばすことを1ターン犠牲にしなくてはならない。
そこまでして、得られるものは何か?...圧倒的な勝利だ。
土地であることは打ち消されないということであり、これに意味があるのだ。
《Force of Will》《Mana Drain》《呪文貫き》《精神的つまずき》...
最強のカウンターが犇めくヴィンテージでは、この関門をスルー出来る土地であるということ意味合いが非常に大きい。
そして、そうやって引いて捨てたカードが「発掘」を持っていたら...
次のターン、アップキープに《イチョリッド》の能力が誘発したので、これにスタックで《Bazaar of Baghdad》を起動、 先ほど捨てた《ゴルガリの墓トロール》2枚を発掘、途中で《ナルコメーバ》が捲れ、黒のクリーチャーも落ちたので《イチョリッド》が帰ってきて、通常ドローでさらに発掘、 《黄泉からの橋》がある状態で《陰謀団式療法》をキャスト...
この流れを生み出したのは、1ターン目に置かれたたった1枚の土地だ。 相性の良いカードを揃えることで、ここまでのビッグムーブを生み出すことが出来るのだ。
もう一つ、相性の良いデッキは「ワールドゴージャー」。
このデッキはまず《世界喰らいのドラゴン》を墓地に落とすことから始まる。もちろん、この土地の役目だ。
これを《動く死体》で釣り上げ、ドラゴンが全てのパーマネントを飲み込み、《動く死体》が外れて再び墓地へ→パーマネントがアンタップで戻るので土地からマナを→これをひたすらに繰り返して、無限マナで勝利するデッキだ。
その勝ち筋において必要なカードを探してくるのが...これまた《Bazaar of Baghdad》の務めだ。
アンタップ状態で帰ってくるため、何度も何度もライブラリーを掘り進むことが可能になる。
最終的には墓地に捨てた《大使ラクァタス》なり《シヴのヘルカイト》なりに無限マナを注ぎ込んで圧殺してしまえば良い。
複数なカードが必要なコンボであるのに、初手にこの《Bazaar of Baghdad》さえあればキープ出来てしまえるという手軽さも魅力だ。
本当に凶悪な土地である。この爽快感は病み付きになるので、是非一度は手に取って使ってみて欲しい。
非常に高額なカードとなっているが、それだけの価値はあると断言できる。